日常で何気なく利用しているエレベーター。
どうやって取り付けたり、改修したりしているか、ご存じですか?普段なかなか目にすることがない仕事について、分かりやすくご紹介します。
新設工事

エレベーターを設置するための昇降路が出来上がった頃に現場に入り、図面に沿って順番に組み立てていきます。
まずは、必要な機器を搬入。足場を組んでいき、作業をしていくための準備からスタートです。用途や大きさによって作業内容は様々ですが、それぞれの仕様書や説明書はスマホでいつでも確認が可能。慎重に作業を進めていきます。
最後に、乗り心地などを確認し、最終調整をしたら納品です。

新設工事は、全体の約2割ほど。規模にもよりますが、工事の期間は1件につき3~4週間になります。基本的には、図面通りに組んでいくので、スケジュール通りに進むことがほとんどです。
建築現場ではエレベーターが設置されるまで、職人さんたちも階段を使用し移動するので、「いつ動く?」と心待ちにしてくれている方がたくさんいます。
自分たちの仕事を待っていてくれる人がいることは、大きな励みです。
改修工事

定期的なメンテナンスをしていても、エレベーターは年数を追うごとに劣化が進んでいきます。古いエレベーターを、安全に利用いただけるようにしていくのが改修工事です。
今ついているエレベーターの使えるところは残して、必要な部品だけを交換していきます。中にはすべて撤去して、丸ごと新しいエレベーターを取り付けていく大規模な工事も。
まずは、交換が必要な部品をとりはずし、その後、新しいものを取り付けていきます。

部品の交換だけであれば1週間程度、すべて入れ替えるとなると3~4週間ほどの工事になります。新設工事よりも、扱う部品は少なくなりますが、現場を確認してはじめてわかることもあるため、図面通りにはいかないことも。
その場で判断し、臨機応変な対応が必要になる場面もあります。苦労することもありますが、それだけスムーズにエレベーターが動き出した時に感じられるやりがいは、何物にも変えられません。
一日の流れ
8:00
会社へ集合したら、2~3名のチームで現場へ向かいます。遠方の場合は、宿泊先から直接現場に向かうこともあります。
9:00
朝礼で、当日の作業を確認したら作業開始。10:00には30分の休憩があります。休憩もとりながら安全第一で仕事に向き合います。
12:00
お昼休憩です。お弁当を持ってきたり、現場近くのおいしいお店に食べに行ったり、午後からの仕事に向けてしっかり体力を蓄えます。13:00
午後からの作業開始。集中して効率よく作業するため、15:00からも30分の休憩を取ります。休憩が終われば、本日の作業もラストスパートです。17:00
翌日の作業内容を確認したら、一日の仕事は終了です。事務所に戻って解散し、残業はほとんどありません。